大台町の自然

11月15日(土)「森の恵みでつくろう!アロマウォーター 、わかそう! 五右衛門風呂」を開催いたしました🌳🌲

舞い散る枯れ葉や冷たい風に、本格的な冬の訪れを感じるこの頃、皆様はいかがお過ごしでしょうか。

先日、11月15日(土)に三重県森林とふれあう自然公園環境整備委託事業として、大杉谷自然学校及び周辺の山で「森の恵みでつくろう!アロマウォーター 、わかそう! 五右衛門風呂」を開催しました。

森には実にさまざまな資源があり、その恵みを生かして多くの体験や学びが生まれます。今回のプログラムが、参加者の皆さんに森林とふれあい、森の働きや恵みの活用について考えるきっかけになればうれしく思います。

午前中は「森の恵みを探す」をテーマに、大杉谷自然学校の近くにあるスギ林へ散策に出かけました。
広場では、じゃんけん列車や「クマタカとネズミ」のゲームを行い、皆さんの表情も最初の緊張からだんだんと笑顔へと変わっていきました☺️☺️

 

森から宮川の川原へと下り、散策をしました。森に降った雨は、ふかふかの土壌を通って地中深くまで浸透し、時間をかけて蓄えられ、やがて川へとゆっくり流れ出します。このように、森は洪水や土砂崩れといった災害を防ぐ大切な働きを担っています。森と川は常に結びついており、そのつながりを知ることはとても重要です🤔

帰り道では、アロマウォーターづくりに使う材料や、火おこし用の落ち枝・落ち葉などの燃料をたくさん集めました。親子で協力して取り組むと、あっという間に袋がいっぱいになりました👏

森で集めてきたアブラチャンとシキミを小さく切り、鍋に入れて水と一緒に沸騰させます。アロマウォーターを抽出するのには約1時間ほどかかるそうです。ここからは大台町在住のアロマブレンドデザイナー・アロマテラピーインストラクター、千葉結香氏に登場していただきました☺️

 

ここからは、大台町在住のアロマブレンドデザイナー/アロマテラピーインストラクター・千葉結香さんにご登場いただきました。千葉さんは、アロマウォーターの抽出方法だけでなく、植物クイズやアロマウォーターのブレンド体験も用意してくださいました😀
「この木の葉っぱはこんな匂いがするんだ!」「こんな効果があるんだ!」と、参加者の皆さんは驚きながら楽しんでいる様子でした🧐

アロマウォーターの抽出を待つあいだ、参加者の皆さんには五右衛門風呂焚きや焚き火、薪割りを体験していただきました。初めてマッチで火おこしに挑戦する方も多く、何度かチャレンジするうちに見事に火がつき、思わず「できた!」という喜びの声が上がっていました😀

みんなで協力して焚いた五右衛門風呂のお湯は足湯に使います。

 

薪割りでは、斧や丸太が重くて最初は難しそうでしたが、何度も挑戦するうちにコツをつかみ、きれいに割れるようになりました🪓

最後は、みんなで沸かした五右衛門風呂のお湯を段ボール足湯に移し、抽出したアブラチャンのアロマウォーターを加えて足を温めました。アブラチャンのアロマウォーターは、ほんのりと柑橘系の香りが漂います🍊

また、段ボール足湯は災害時のリラクゼーション方法の一つとしても注目されています。家にある段ボールやゴミ袋で簡単に作ることができるため、日常のちょっとしたリフレッシュとしても活用できます。ぜひ今後の暮らしに役立てていただければと思います。

この度は、たくさんのご参加をいただき誠にありがとうございました。好天にも恵まれ、素敵な一日となりました。

最後に、子どもたちから「最初は森に入るのが怖かったけれど、みんなで一緒に行くと楽しかった」
という感想をいただきました。自然との距離がどんどん遠くなっている今だからこそ、今回のように自然の中で遊び、学ぶ体験が、皆さんにとって自然を再認識し、好きになるきっかけになればうれしく思います。森にはまだまだ多くの楽しみや不思議が潜んでいます。また機会があれば、ぜひ一緒に大杉谷の森や自然を探しに出かけましょう🔍🔍

本事業は「みえ森と緑の県民税」を活用して実施しました。「みえ森と緑の県民税」とは、「災害に強い森林づくり」のほかに、森林環境教育のような「森林を支える社会づくり」に取り組み、三重県の森林づくりに役立てる税金です。このたびは、大杉谷自然学校の事業として活用させていただき、誠にありがとうございました。「みえ森と緑の県民税」の詳細について下記のサイトがあります。ご興味・関心のある方はぜひご覧ください。

https://www.pref.mie.lg.jp/common/content/001125408.pdf

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