田舎暮らし守り隊

田舎暮らし守り隊「柿渋づくり」

大杉谷地域には、山里への移住を目指す人に、地域の人や暮らしを知っていただく為に、仮移住ができる家として、大杉谷暮らし体験施設(移住体験住宅)があります。体験住宅をリフォームする時に、人と環境に優しい昔ながらの素材を生かそうと、土壁や漆喰、外壁には柿渋塗料を使いました。柿渋塗料は定期的な塗り直しが必要なので、毎年柿渋作りと壁の柿渋塗を行っています。

今回は、柿渋作りを行いました。暑い中、ご参加いただいた皆様、ご協力ありがとうございました。皆様からも柿渋や薬草など、色々なお話を聞くことが出来、とても楽しい会になりました。
昔から、大杉谷の柿渋利用は、川で魚を捕る漁網の強度を増すために使っていました。綿の細い糸で編まれた漁網を柿渋に漬けることで、防水、防虫、防カビ効果が上がり、網もシャキッと硬くなり使いやすく長持ちするとのこと。渋柿のタンニンが一番多い夏に青柿を収穫し、切ったり砕いたりして水に漬けて作ります。地域には昔から渋柿の木も多くありましたが、利用されなくなったことや、獣害もあり、切り倒されてずいぶん減ってしましました。地域の方のご厚意で分けていただき、籠いっぱいに収穫できました。地道にヘタを取り、砕く作業を1時間半ほどをしていただき、樽一杯に漬けることが出来ました。
   
    
漬けた今日はフルーティーないい香りがしていますが、一週間たって搾る頃には、あの臭い匂いに・・・。
明日から、自ら出ている上部がカビないようにしばらく撹拌し、一週間後に絞ります。

  

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