いよいよ最終日の朝です!
朝ご飯は、恒例のカートンドックです。ドッグパンに具材を入れ、アルミホイルに包んでから牛乳パックに入れ、牛乳パックが燃える熱で焼いていきます。パンは大台町民にはおなじみの「カナエタ」さんにお願いして焼いていただきました♪「おいしー💛」の声がたくさん聞こえました。
朝食後は使った校舎の大掃除をしました。みんな隅々まで丁寧に掃除をしてくれました。ありがとう!
その後は、キャンプの思い出を持ち帰ってもらおうと、工作に取り組みます。今年は大台町のヒノキ板を使った写真立てを作ります。
ヒノキのフレッシュな香りに包まれながら、板を紙やすりですべすべになるまで磨き、そこに飾るキャンプの思い出を絵葉書に描いてもらいました。
宮川の流れや、森や川の風景、飛び込みの様子、出会った生き物や星空、色とりどりの四十数枚の思い出の絵葉書も完成。
大台町の森の香りとともに、またキャンプの思い出をふりかえってもらえたら嬉しいな。(素敵な材料を提供いただいたⅯ氏に感謝します。)
最後に、戦後80年ということで、地域の91歳になる古老に子どもの頃の思い出をお話ししてもらう機会を設けました。「生まれた時には既に日本は戦争真っ只中。小学生の頃は日本が窮地に陥っている頃で、わずかな配給を家族で分け合って食べる。食べる物に本当に苦労した。学校に行っても、勉強よりも作物を作る作業ばかり。運動場に山から土を運んできて畑を作り、サツマイモなどの作物を育てていた。学校に通う時には藁草履を履いていたが、1日で往復6キロを歩く。だからすぐ破れてしまい、毎晩、藁草履を自分で編む。とにかく子どもでも、家や学校で仕事ばかりの毎日。とにかくみんなが食べることばかり考えていて、楽しみは無かった。夏は鮎とりに行くけど、鮎を売って生活の足しにする為で、自分は好きだから鮎とりは面白かったけど、少しでももたもたしていると親やお兄さんに怒りまくられた。」と話してくださいました。古老にとって、のびのびと純粋に川を楽しむ子どもたちの姿は、本当に幸せに見えると思います。平和への感謝と、想像力をもって、みんなが幸せに暮らせることを祈ります。
キャンプ中は家や家族から離れ、いつもは家族にしてもらうことも自分の力で頑張りました。我慢もたくさんしました。エアコンの無い体育館でみんなで雑魚寝、虫がたくさんいる中での活動、暑い中で火を熾してお風呂を焚いたり、羽釜でご飯を炊いたりもしました。川で遊んだ楽しい思い出とともに、頑張りや我慢、友達と協力したことや喧嘩したことも、きっとみんなの心の栄養になるよ。
また来年もここで会おう!青い宮川の流れが大台町のみんなを待ってるから。